創造都市概論
6月25日(火) 海外における創造都市の展開(ボローニャ、バルセロナ、モントリオール等)
【創造都市の旅】
⚪︎スペイン・バスク地方のビルバオ
・市民の独立性の高い場所
・中心都市の重工業(造船業)停滞から環境再生
・グッゲンハイム・ミュージアムが出来てアートの街に変化した
・Knowledge Workerを集めるびは←Culture 地元にブルーカラーを変えなくては←Arts 現代アートが必要だ→神山モデルへ(神山まるごと高専)
・劇薬としてフランク・ゲーリーの現代建築(建設費1億ユーロ)
・神山はアーティストインレジデンスから今の形に波及している経緯。
⚪︎カオスの中の創造都市ベルリン
・旧東ベルリンは家賃がかなり安く若いアーティストが集まる
・ベルリンの創造経済は若者が担い、発展して、一定の蓄積が出た
・ドイツのスタートアップエコシステムが機能している
→官民パートナーシップに基づいた運営
・フンベルト・フォーラムという新文化拠点に茶室を設置
⚪︎カナダのモントリオール(環境とアート)
・カルチャーモントリオール
・生物多様性と都市文化多様性を考え問題提議をしている
・北米最大のゴミ捨て場をサーカスアートシティへ→動物の虐待をしない
⚪︎地中海の創造都市 バルセロナ
→広場に人々が集まろうと広場が生まれていく「都市再生のバルセロナ・モデル」
→公と私の柔軟な組み合わによる都市再生
広場に小さな公共空間を無数に作り出す
⚪︎ユネスコ音楽都市 ボローニャ
社会課題に協同しながら取り組む
社会から排除される人々を取り残さないソーシャルインクルージョン(社会包摂)
→農作業や芸術への昇華
⚪︎Creative Tourism Goal サンタフェ
・クリエイティブツーリズムは訪れたツーリストと地元住民やアーティストクリエイターが感動を共有し新たな価値を創造すること
・日本は文化芸術が産業に結びつかない状態が再生産され続けてきた。
⚪︎創造都市リンツのメディアアーツは…
アート(未来の絵 )リサーチ(コミュニケーション)社会実装(誰かのありがとう)
・リンツは社会民主党→ビルバオのような労働者的な動き
・新しいメディアアーツで芸術集団が社会を変えようとしている
・デザインでウィリアムモリスは社会を変えようとした
・リヨンに次いで2番目の札幌(メディアアーツ)日本はもっと製品に力を入れて欲しい
・イノベーティブ(新しい知識)とクリエイティブ(多様性)メインストリームから離れることで生まれる。
⚪︎自分の街と他の創造都市を比較検証する時に分析の仕方をもう少し絞って考えるべき
・例えば古い工場跡、銀行、施設を創造の場に転換し、そして創造界隈へ移る、そのストラテジーには何があったか?
・産業の創生(つくる)と社会包摂(排除されたものを社会の中心に)の仕方
・芸術と工業の結成点は工芸が担う
ボローニャ金沢モデル
・ビルバオは造船業
文化性が強い所は工芸
・ヨーロッパの「社会包摂」の対象は移民
・安定的な運営には行政が一緒に動くこと
⚪︎まちの至る所にあるアートは曲線
⚪︎移民を排斥するナショナリズムが生まれ、都市が抱える問題も変化している
→芸術文化にかなりのダメージが出ている
・創造都市ネットワークでいかに共通の目標を持つことができるのかが肝
・グローバルサウスに創造都市が広がっている
→いきなりクリエイティブエコノミーへと発展してもいい。発展モデルの加速化。
⚪︎文化を対立に使わせないためには
・アイデンティティの違いを受け入れて、マルティプルアイデンティティにならねばならない。成熟したインクルーシブ政策が必要。
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